JR・おれんじぐるりんきっぷで行く、放課後ていぼう日誌聖地巡礼の旅 〈Lonow的南九州ひとり旅②〉
皆さんこんにちは、Lonowです。
今回は鹿児島中央駅新幹線ホームからスタートします。
熱心な読者(いない)の皆さんは「あれ、夏にも九州行っていたし、年末にも九州行こうとしているのにまた鹿児島に行っているの?」と思われたかもしれませんが、これは今年8月の記録です。
本来は北海道旅行記・山陰旅行記を書ききる前にこっちの九州を書ききらないと行けなかったのですが色々と言い訳をしていたらすっかり書くのが遅くなってしまいました。後ほど「それっぽい理由」が書いてありますが、本音は「秋冬の旅行予定が固まりつつあるしそろそろ纏めるか~」という気持ちになったというだけです。
今回利用するのは「JR・おれんじぐるりんきっぷ」というお得なチケットです。これは片道は九州新幹線、片道は第三セクターの肥薩おれんじ鉄道を組み合わせて乗車できるのもので、更に肥薩おれんじ鉄道区間は乗り降りが自由でとなっています。今回は熊本市内まで行く予定なので「熊本・鹿児島ワイド版(8,380円)」を購入します。
初日は肥薩おれんじ鉄道経由で熊本方面へ向かうので、薩摩川内駅で新幹線から下車します。乗り換えまでに少し時間があったので「ちんこだんご」というかなり際どい、中学生が見たら大喜びしそうな幟があるお土産店を散策したりしました。本当は自分の中の脳内中学生が大喜びして買おうかと思ったのですが、快活で朝食のフライドポテトを食べすぎてしまったので今回は一旦お預けにしておきます。
そんな事をしていると明るい色のおれんじ鉄道がやってきたので乗り込みます。平日昼間だったので、多くの定期券ユーザーに紛れるフリーきっぷ利用者は少し驚かれました。
「ちんこだんご」は買いませんでしたが、代わりに鹿児島名物の知覧茶ペットボトルを旅路のお供にしました。味が非常に濃く、香りも極めて深く非常に美味しかったです。
耳ではラジコで地元FMラジオ局をを聞きつつ、目には美しい九州の海を眺めているといよいよ今回の目的地が近づいてきました。
今回の目的地はここ、熊本県芦北町は佐敷駅です。この写真を見ただけで「4話の冒頭!!」となる方にはもう説明不要ですが、一応書いておきます。今回芦北町に来た理由は漫画・アニメ「放課後ていぼう日誌」の"聖地巡礼"をするためです。作品内では「熊元県芦方町」と表現されていますが、ふるさと納税など町をあげたコラボしているで間違いなくこの街がモデルとなっています。
今までにも京都サイクリングのついでに「けいおん!」の聖地の一つである修学院駅辺りを散策したり、城崎温泉で温泉巡りをしていた地域が気づかぬうちに「小林さんちのメイドラゴン」のOVA版の聖地になっていたという事は有りましたが本格的な「目的地」として行くのは初めてなのでワクワクしています。
肥薩おれんじ鉄道、特に佐敷駅は放課後ていぼう日誌を強烈にPRしているので駅の構内のそこら中に作品ポスターや複製原画、声優さんのサインなどが飾ってあります。学生さんや街の方も普通に使っているのでもはや「街の風景」として馴染んでいるのでしょうか、全くビフォーの姿が想像できませんでした。
おれんじ鉄道が行っているレンタサイクル(500円・2021年10月からメンテナンスのため休止中です)を使って早速町内をくるくる回っていこうと思います。ここからはいろんなスポットに寄っているのでペース早めに記録していきます。まずは前半戦です。
まず最初に訪れたのは芦北町役場。私が一番好きなキャラクターである黒岩部長のパネルの後ろには作品とコラボしたサッシも配布されていました。冷静に考えると行政機関の玄関にキャラクターのパネルが展示されているって凄いことですね。
前半戦
次に訪れたのは作品内では「たこひげや」として登場する釣具店もモデルになっているいてんぐやさんです。こちらでは作品とコラボしている限定販売のエサ箱を購入しました。店主さんも非常に優しく、明らかに作品ファンの買い物をしている私にチラシやキャラ名刺もくださりました。ちなみにエサ箱は現在自宅のキーケースとして活躍しています。
モデルとなった高校をやや遠巻きに通過しながら、道の駅 芦北でこぽんでお昼を頂くことにしました。こちらは作品には"まだ"登場していませんが右端をよく見ると…
しっかり主人公の鶴木陽渚部員のパネルとポスターが飾ってありました。
隣接するレストランでしらす丼を頂きました。見ての通り山盛りのしらすが載っており、非常に美味しかったです。
後半戦
聖地巡礼も後半戦に入っていきます。
こちらはオープニングに出てきた市場のモデルになっている芦北漁協です。この日も職員さんや漁師さんが行ったり来たり忙しそうに働かれていました。
こちらは"芦方高校"から"ていぼう部の部室"へ向かう道です。この道路標識も作品内にそのままの形で登場していて、改めて再現度の高さに感心させられました。
鶴木山集落センターという地名からも分かる通り、こちら(鶴木山)が「鶴木陽渚」の名前のモデルになったのでしょう。作品内でも”陽渚”と"部長"が出会うシーンのきっかけとなる重要な場所になっています。
そんな道を抜けるといよいよ"部室"です。実際は”モデルとなった高校”の部室としては使われておらず、漁業関係の方の倉庫として使われているようです。
キャタクターの視点っぽい写真も数枚撮っておきました。
これも只の石像ですが、作品見てからだと釣り針が身体に引っかかりそうな気がしていきます。
特にこの海岸沿いには頻繁に作品とコラボした注意喚起ポスターが貼ってありました。実際に釣具を持ってきても釣り体験しても良かったですね。いつかまた…!
あらかた行きたいところは巡り終わったので、「作品にはまだ登場していないが確実に"部員"が日々利用しているだろうスーパー」で飲み物を買ってベンチで飲んだりもしました、ここまでいくと我ながらいよいよな気がします。
これで駅に戻ろうと思っていたのですが…ふと巡っていないポイントを思い出したので、大慌てで通学のシーンに登場したこちらの踏切も撮って来ました。
少し名残惜しいですが時間が来てしまったので、芦北町ともお別れです。自転車を返して構内の展示をを少しだけおかわり見していました。ちなみに原作漫画内に登場している元部長の名前は「湯浦しずく」なので、恐らく佐敷駅の前の停車駅から取られたのでしょう。
本来は作品とのコラボ列車も運行していたのですが、私が訪問したタイミングでは残念ながら運休となっていました。(車庫にいる様子はちらっと目では見れました)
今回の旅行は真夏のド平日ではあったものの、釣具店の外観をやたら写真撮影している人や釣具の倉庫を熱心に見ている人が私以外にも複数人いたのでなんとか2期やってくれないかな~と思っています。次の”聖地巡礼”は五島列島にしようか、埼玉県越谷市にしようか、東小金井も捨てがたいし、やっぱり山梨県身延町寄ってからの北杜市かな~なんて色々と考えてしまいます。この地名だけで全部ピンと来てしまった人かなり作品の趣味が合いそうですね…。
それでは、また。(つづく)
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